情報にふれて、不安や恐怖を感じるとき

災害や戦争、社会的に大きな影響を与える事件などが発生すると、さまざまな媒体で、それらが繰り返し報じられます。
胸が痛むような内容のニュース、映像や音声などにふれて驚き、不安や恐怖を感じることは自然なことです。

そのようなとき、新たな情報はもうそれほど得られそうにはない、とおもっていても、報道を見たり聞いたりすることから、離れられなくなってしまうことがあります。
このような経験をしたことがある人は、少なくないかもしれません。

報道にふれているうちに、不安や恐怖が増幅されて、日々の生活に支障が出てしまうほどに、心身が不安定になってしまうことがあります。
できればそうなる前に、あるいはそうなってしまっていると気づいたときに、すみやかに報道から離れ、軽く伸びをしたり、深呼吸をしたり、散歩をしたり…などして、自分をリセットしてあげてください。

同じ情報でも、音声や映像をともなっていると、心身への影響をより受けやすくなる場合があるので、事実を淡々と伝えているニュースを文字で読む、というのも1つの工夫です。

知らなくてはいけない、目をそむけてはならないと考え、心身のバランスをくずしているにも関わらず、情報から離れることを、あえて選択されない方がいらっしゃいます。
知ることは大切なことですが、まずはご自分の心身の安定を大切にされてください。

不安や恐怖を感じるような情報にふれ、心身がゆらぐことがあっても、しばらくすると自然に安定した状態にもどれたり、意識的に自分で対処することによって安定した状態にもどれる、というありようがあります。

このようにいわれてもピンときていないようであったり、そうなのかもしれないけれど、どうしてよいのかわからない、という方は、身体に関わる何かをしてみることをおすすめします。
散歩、ジョギング、体操、ヨガ、武道、踊りなど、やってみようとおもえる、ご自分の気もちの向くなにかを、探してみてください。

当室で行なっている、ソマティック・エクスペリエンシング®︎の継続的なセッションを通してでも、そのような力を徐々に身につけていけるとおもいます。

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